太陽光を集め電力に変換する

太陽光発電システムとは、太陽光のエネルギーを集め電力に変換するシステムです。
屋根に設置した太陽光パネルによって太陽光を集め発電し、パワーコンデショナーによって発電した直流電力を交流電力に変換し、家庭で電気を使用します。
自宅で発電することによりエコや節約になるとして、2000年代後半から2010年代前半にかけて急速に拡大しました。
ペットを飼っている等の理由で電力消費量が多い家庭では、特に恩恵を感じやすいでしょう。
太陽光発電システムの法定耐用年数は17年ですが、実際には20年以上使用できるケースが多いです。
（法定耐用年数とは、設備を減価償却資産として扱う際に国税庁が定める税務上の利用期間のことです。）

太陽光発電システムの導入を検討する際は

居住エリアによっては補助金が出る可能性もあるため、太陽光発電システム導入を検討されている方はぜひ自治体HPなどを確認してみてください。
ただし極端に日当たりの悪い住宅や、屋根の勾配が急すぎる住宅、屋根の経年劣化が進んだ住宅には太陽光発電システムの導入が難しいため、事前に専門業者へ相談しましょう。

太陽光パネルの寿命は約20年から30年

太陽光パネルの寿命は、20年～30年程度です。
場合によっては30年以上使用できることもあります。
想定より長いと感じる方もいるかもしれません。
ただしこの太陽光パネルの寿命がくる前に、他の部材（パワーコンデショナーや配線など）になんらかの不具合が起こることが多いです。
その場合は、不具合箇所の交換などで修理を行います。

10年を目安に点検を行う

パワーコンディショナー（以降パワコンと記載）の寿命は太陽光パネルに比べると短く、10～15年程度です。
そのためパワコンに合わせて、10年に1回程度を目安に点検を行うことをおすすめします。
特段不具合がなくともパワコンとともに点検を行い、なにか不具合があれば早めに気づける状況を作っておくことが非常に大切です。
太陽光パネルやパワコンの不具合に早めに気づくことで、寿命を大きく伸ばすことができます。
パワコンのトラブルについては、以下の記事で詳しく取り上げています。
パワーコンディショナーの修理と交換どちらがいい？それぞれのメリットと費用

経年劣化による発電効率低下

太陽光パネルは日頃から雨風や紫外線によるダメージを蓄積しています。
当然これらに耐え得る構造にはなっているものの、日々ダメージを受けている太陽光パネルは少しずつ経年劣化していきます。
具体的には、内部の配線の腐食やはんだ剥離といったトラブルに発展することがあります。
結果として、20年を経過した頃から発電効率が徐々に低下していくことが多いです。

汚れによる発電効率低下

太陽光パネルには鳥の糞尿や埃、黄砂などの汚れも付き物です。
太陽光パネルの表面は強化ガラスでできていますですが、汚れによって太陽光が当たらなくなることで発電効率が低下することもあります。

飛散物によるパネルの破損

大きな台風がくると、住宅の屋根材や庭に置いてある物などが飛散してしまうことがあります。
その際、飛散物が太陽光パネルに直撃し破損してしまうトラブルもあります。
また、近年では雹による破損事例も発生しています。

定期的なメンテナンス

太陽光パネルに限らず、あらゆる設備において寿命を最大限伸ばすためには定期的なメンテナンスが欠かせません。
このメンテナンスのひとつが、点検です。
点検を行うことで、不具合の早期発見に繋がります。
パワコンの寿命に合わせて10年に1回程度、太陽光パネルも点検を行うと安心です。
致命的なトラブルに発展してから修理を行うよりも、こまめな修理を行った方が長期的に見れば経済的であることも多いです。

メーカーの保証期間を把握しておく

太陽光パネルも他の電化製品と同様、メーカーによって保証期間が定められています。
一般的には、10年程度と定められているものが多いです。
このメーカー保証期間内であれば、太陽光パネルに不具合が起きても無償で対応してくれる可能性があります。
万が一太陽光パネルになにか気になる点があったときは、まずはメーカーの保証期間を確認しましょう。

太陽光パネルの寿命は20年から30年程度です。
使用している環境など、様々な要因によって寿命は左右されるため30年以上使用することができるケースもあります。
ただし多くの場合、太陽光パネルの寿命よりも先にパワコンや配線など他の部材に不具合が起こります。
パワコンに関しては、寿命は10～15年程度です。
太陽光パネルを設置してから10年程度経過した際には、パワコンの寿命に合わせて一度点検を行うことをおすすめします。
点検によって不具合を早期発見することができれば、小規模な修理を行うだけで太陽光パネルの寿命を大幅に伸ばせるかもしれません。
点検や都度の修理などのメンテナンスを定期的に行うことが非常に大切です。

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