雨樋の役割

雨樋とは主に軒先に取り付けられ、屋根に降った雨水を集約し地上や下水に排出するための装置です。
もし雨樋がない場合、雨水は屋根に降ったのち直接もしくは外壁を伝って、地面に落下していくことになります。
雨水が直接地面に落下した場合は、地面に水溜まりをつくり跳ねた泥水などで外壁や住宅基礎を汚す可能性が高いです。
汚すだけでなく劣化を進行させてしまう可能性も十分にあります。
雨水が外壁を伝って地面に落下した場合は、当然雨水で外壁が汚れます。
さらに伝った外壁にひび割れが発生していた場合は雨漏りに繋がる可能性もあります。
雨樋の役割は、これらのトラブルリスクを最小限に抑えることです。

雨樋に必要なメンテナンス

雨樋は日頃雨風にさらされているため、徐々に経年劣化していきます。
また築年数がさほど経過していなくても、大型台風発生時などに破損など突発的なトラブルが発生する可能性もあります。
雨樋は定期的なメンテナンスが必要で、具体的には交換や清掃、塗装などです。
それぞれの工事詳細については後述します。

雨樋の耐用年数は20～30年

交換とは既存の雨樋のすべてもしくは一部を撤去し、新たな雨樋を設置する工事です。
雨樋の寿命がきてしまった場合や、大型台風時などで破損してしまった場合には交換が必要となります。
尚、雨樋の耐用年数は20～30年程です。
取り付けから20年以上経過している場合は、ぜひ交換をご検討ください。
経年劣化が進んだ雨樋を放置していると、水漏れや二次被害を招く恐れがあります。
雨樋からの水漏れが即座に雨漏りを引き起こすわけではないものの、トラブルが起きた際はあまり放置しない方が良いです。
費用：軒樋4,300円(税込)〜/m、たて樋3,800円(税込)〜/m
※軒樋とは、屋根の軒先に平行に取り付けられた部材です。
※たて樋とは、屋根と垂直に取り付けられている部材です。

雨樋交換（軒樋）

雨樋交換（たて樋）

不安があれば一度点検を！

交換が必要な状態か判断に迷うケースも多いと思います。
無理にご自身で判断せず、まずは専門業者に点検を依頼してみてください。
交換が不要だったとしても、一部補修を行った方が良い部分があるかもしれません。
近年、想定外の豪雨が降ることも多く、「雨水が雨樋から溢れている」というご相談を良く受けるようになりました。
軒樋の取付位置や高さ、排水能力によって大雨時に雨水を受けきれない、スムーズに排水が出来ないなどのトラブルが発生することがあります。
屋根の点検を予定している場合は一緒に見てもらうことをおすすめします。

雨樋は定期的な清掃が必要

　

雨樋の清掃と、落ち葉よけネットの取り付けを行います。
特に秋頃や、住宅近隣に自然が多い場合は落ち葉が雨樋に溜まりやすいです。
また、鳥が瓦屋根の軒先に巣をつくることで巣材が雨樋に溜まってしまうこともあります。
雨樋にゴミが溜まることは水漏れや破損を招く恐れもあるため、定期的に清掃を行うことをおすすめします。
目安としては、半年に1回程度清掃を行うことが望ましいです。

費用：3,960円(税込)〜/m

雨樋清掃（落ち葉よけネット取付）

落ち葉よけネットとは

ちなみに落ち葉よけネットとは、雨樋に落ち葉などのゴミが溜まらないようカバーするネットです。
落ち葉よけネットを設置することで雨樋清掃の頻度を少なくすることができます。
山本瓦工業ではPanasonicの落ち葉よけネットを使用しています。
Panasonic｜落葉よけネット

清掃は自分でも行えるのか

雨樋の清掃に関しては「自分でできるのではないか」と考える方も多いです。
結論としては、あまりおすすめはできません。
作業方法や力加減を誤り破損させてしまうリスクがあるためです。
また設置している高さによっては高所作業となり、ハシゴからの転落事故などのリスクもあります。特に2階部分の雨樋清掃は大変危険ですので専門業者に依頼をしてください。
1階部分など低い位置の雨樋をもしご自身で雨樋の清掃を実施する場合は、安全確保のためハシゴは必ず二名以上で使用してください。ハシゴの横滑りによる落下事故が多発しています。
一名が登りハシゴを紐などで軒樋に固定し、もう一名がハシゴを支える形で使用しましょう。
スプリングワイヤーブラシを活用するとたて樋の中まで清掃しやすいです。

塩ビ製雨樋は経年劣化により、徐々に色褪せが発生してしまいます。
そのため紫外線による劣化防止と美観の維持として再塗装を行う方も多いです。
変形や破損は発生しておらず色褪せのみであれば、塗装を行うことで解決します。
外壁塗装で良く使用する水性塗料とは異なる弱溶剤系の塗料で塗装しましょう。
ただし軒樋の内側（雨水が流れる側）やたて樋の内側（内部）は塗装出来ません。
まずはお気軽にご相談ください。
※ただし銅製の雨樋は塗装が不可です。
費用：770円(税込)〜/m

たて樋塗装（塩ビ製）

現在一般住宅の多くに雨樋は取り付けられていますが、近年雨樋を取り付けない住宅も以前よりは増えています。

雨樋を設置しないことによって、雨樋のメンテナンスの手間が省ける点や住宅の外観がよりシンプルになる点など、メリットもあります。

ただし雨樋は雨水の排水装置という重要な役割を担っているため、安易に判断せずメリットとデメリットを十分に照らし合わせたうえでご判断ください。

雨樋は住宅における排水装置です。
雨樋を設置することで外壁や住宅基礎の汚れや劣化を防ぎ、適切に雨水を排水しています。
耐用年数は20～30年程と決して短くはないものの、定期的なメンテナンスは欠かせません。
交換や清掃、塗装などその都度適切なメンテナンスを行ってください。
清掃に関しては特に定期的な実施を推奨するものの、落ち葉よけネットの設置によって清掃の頻度を抑えることができます。

対応エリア

愛知県／

豊橋市、豊川市、田原市、新城市、蒲郡市

静岡県／

湖西市、浜松市(一部エリア)

お問い合わせ

0120-215-010
株式会社外装リフォーム豊橋（山本瓦工業グループ）