防災瓦について:瓦屋根における防災瓦の意義と地震被害を受けやすい理由
2024.06.25
コラム
防災瓦とは
通常の瓦より軽量
防災瓦は通常の瓦に比べて軽量です。
屋根材は軽い方が屋根および住宅全体にかかる負担が小さく、耐震性が上がります。
防災瓦の重さは商品にもよりますが、1~2割程度軽くなります。
屋根面積が大きいほど、その影響は大きくなります。
瓦同士の連結を強化
昔は瓦を桟木(さんぎ)という木材の上に引っかけていただけでしたが、工法が変わり釘やビスで瓦を固定するようになり、瓦を固定する力は大幅に高まりました。
しかし防災瓦はさらにしっかりと固定するために、釘やビスだけでなくアーム(違いに引っ掛ける”カギ”)で瓦同士をつないでいます。
これにより地震や台風の発生時に瓦がズレるリスクを減らしています。
瓦屋根の耐震性が低いと言われる理由
瓦は他の屋根材よりも重いため
「屋根の耐震性」と「屋根材の重量」には密接な関係があります。
屋根材が重いほど住宅が頭でっかちな構造となり、地震の影響を受けやすくなります。
地震発生時に屋根の揺れが大きくなってしまい、住宅全体への負担が増すからです。
そのため大きな地震が発生すると、瓦がズレたり落下してしまうことがあります。
反対に軽量な屋根材の代表例は、ガルバリウム鋼板やアスファルトシングルです。
これらは非常に軽量なため耐震性の高い屋根材と言われています。
古い住宅が多いため
「瓦屋根の家が地震発生時に被害を受けやすい」と言われる理由は他にもあります。
それは、「瓦屋根の住宅の築年数」が影響しています。
瓦屋根の住宅の多くは、施工から長い年月が経過しており、屋根および住宅全体の劣化が進んでいます。
「屋根材が瓦であるから」というよりも、「そもそも築年数が古いから」自然災害の被害を受けやすいのです。
築年数が古い家は、屋根材が瓦でもガルバリウム鋼板でも、自然災害の時に被害が大きくなる可能性は高くなる、ということです。
瓦屋根が地震被害に遭うとどうなるか
瓦のズレ・落下
旧来の、桟木に瓦を引っかけるだけの方法で施工した瓦屋根は、特に地震に弱い構造でした。
近年の瓦屋根に比べて瓦の安定性が低く、重い瓦であることが多いです。
そのような瓦屋根は、地震が起きた時に瓦がズレてしまったり、落下してしまうことがあります。
瓦は重量があるため、落下してしまった際に他のものを壊したり、人に当たって事故につながる恐れもあるため注意が必要です。
棟のズレ・棟瓦の飛散
棟は、屋根の中でも特にトラブルの起こりやすい部分です。
棟は屋根の最上部にあるため雨風の影響を受けやすく、経年劣化が進みやすいからです。
経年劣化が進んだ棟は、自然災害発生時にズレが生じたり、最上部の棟瓦(瓦屋根の棟の最上部を覆っている瓦)が飛散したりすることがあります。
棟を固定するための銅線が地震などで切れてしまうと、棟のズレや棟瓦の飛散などが起こります。
まとめ
瓦屋根が地震被害を受けやすいと言われる背景には、瓦の重量と瓦屋根の住宅の築年数があります。
瓦は重量があるため地震の揺れの影響を受けやすく、住宅への負担が増す傾向にあります。
そして瓦屋根が乗っている住宅の多くは築年数が古く、そもそも経年劣化が進んでいる場合が多いです。
特に近年は瓦屋根の耐震性能や施工技術が向上しているため、必ずしも瓦という屋根材に問題があるというわけではありません。
さらに、防災瓦を活用することでより地震に強い屋根にすることができます。
瓦屋根を検討されている方はぜひ、通常の瓦に比べて軽量で固定力が強く、高い耐風性・耐震性を持つ防災瓦を候補にいれてみてはいかがでしょうか。
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