カラーベスト屋根・コロニアル屋根がスレート屋根と混同される理由
2024.08.21
コラム
スレートの特徴について
先にスレートという屋根材の特徴について解説します。
スレートとは、セメントや繊維質の材料を交ぜて作る厚さ5㎜程の板状の屋根材です。
天然スレートと人工スレート(化粧スレート)の2種類があり、住宅の屋根材としては人工スレートが一般的であることから、本記事を含め多くの場面でスレート=人工スレートを指します。
※以降、人工スレートを指してスレートと記載します。
スレートはデザインバリエーションが豊富で、工事費用も比較的安価です。
ただし薄い板状であるため欠けやひび割れといった破損が起こりやすいという懸念点を持ちます。
スレートの耐用年数は20~25年です。
スレートのより詳しい特徴については、以下の記事で紹介しています。
カラーベストコロニアルとは
ケイミューのスレート製品
カラーベストコロニアルは、屋根材メーカー:ケイミュー株式会社及び(以降ケイミューと記載)のスレート製品です。
ただし厳密には、カラーベストはケイミューが展開している屋根材シリーズのひとつでコロニアルはその中の商品のひとつです。
スレートとカラーベストコロニアルは並列のものというより「スレートの中のカラーベストの中のコロニアル」と捉えていただくと良いでしょう。
ケイミューは2003年にクボタと松下電工の外装建材事業を統合してできた外装建材メーカーです。
元々、カラーベストやコロニアルはクボタの製品で用いられていました。
市場シェア率が高い
コロニアルは商品名につき、1980年代に発売されてから現在に至るまでに幾度改良が行われ名前が少しずつ変化しています。(コロニアルグラッサなど)
ケイミューは日本国内で流通するスレートの大半を製造していることから、そのケイミューの製品の中でも特に流通量が多く認知度も高いカラーベストやコロニアルがスレートの代名詞として使われるようになりました。
そのため専門業者の中でも、同じものを指してスレートと言うこともあればカラーベストと言うこともあればコロニアルと言うこともあります。
厳密な言葉の定義としてはこれら3つは異なる意味を持つものの、その言葉の使われ方や指しているものという観点で見ればすべて同じものです。
建設業界では、市場シェアの大部分を占める特定の製品やブランドをその屋根材の代名詞として使用することが多々あります。
セメント瓦とモニエル瓦も、スレートとカラーベスト/コロニアルに近しい関係性です。
カラーベスト、コロニアルは平板スレート
スレートは、セメントを主成分とした薄い板状の屋根材を指す一般名称です。
スレートには形状の種類があります。
平らな形状をした平板スレートが一般的ですが、波型スレートというものもあります。
そしてカラーベストは平板スレートです。(つまりコロニアルも平板スレート)
なお波型スレートは工場や倉庫に使われることが主で、住宅に使用されることは基本的にありません。
カラーベスト、コロニアルのメンテナンス
スレート全般に共通することですが、経年劣化により表面の塗膜が劣化します。
気候や商品によって差はあれど、徐々に塗装の退色や剥がれが起こることが多いです。
塗膜が劣化すると、さらにスレート本体の経年劣化は加速します。
すぐに雨漏りなど致命的なトラブルに発展するとは限らないものの、カビやコケが発生しやすくもなるため定期的に再塗装を行うことをおすすめします。
機能面だけでなく、美観上もあまりよろしくないです。
10~15年に1回程度、再塗装を行うと綺麗な状態を維持できるかと思います。
まとめ
スレートを指してカラーベストやコロニアルと言うことがあります。
カラーベストコロニアルは、ケイミューが展開するスレート製品です。(商品シリーズ名と商品名)
ケイミューとは屋根材メーカーで、現在日本国内で流通しているスレートの大半がケイミューの製品です。
カラーベストコロニアルの市場シェア率が高いことからスレートと同じ意味で使用される機会が増えました。
ただしスレートのうち波型スレートは、カラーベストやコロニアルとは言いません。
カラーベストが平板スレートであるためです。
住宅に使用されるスレートは基本的に平板スレートにつき、住宅の屋根材についての話をしている際に登場するカラーベストやコロニアルというワードはスレートとイコールで捉えていただいて問題ありません。
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