漆喰の役割

漆喰とは、石灰石を焼いて水を加えた消石灰（水酸化カルシウム）を主材料とした建材です。
屋根の頂上にある棟部分に見える白い部分が漆喰で、瓦同士の隙間を埋めるように施工されます。
尚、棟とは屋根の頂上で屋根面同士が合わさっている部分です。
漆喰は瓦同士の隙間を埋めることで防水性を高めるといった効果も持つものの、最大の役割は美観の向上です。
美しく施工された漆喰は、瓦屋根特有の風格を演出するうえで大きな役割を果たします。

漆喰の経年劣化

漆喰は施工から10年程度で経年劣化が始まると言われています。
劣化の具体例としては変色（カビやコケの発生）、ひび割れ、欠け、剥がれといったものが挙げられます。
これらが発生したからといってすぐに雨漏りなどの致命的なトラブルに直結するわけではないものの、経年劣化を放置すると下地部分など屋根の内部を傷める原因となります。
瓦屋根は屋根材である瓦がほとんど経年劣化しないためメンテナンスフリーと思われがちですが、瓦屋根に使用されている漆喰の経年劣化に合わせて、10～20年に1回程度はメンテナンスを行うことが大切です。

漆喰の経年劣化に伴うトラブル事例については、以下の記事でより詳しく解説しています。
瓦屋根の経年劣化といえば！「漆喰（しっくい）」の役割と劣化について解説

下地やルーフィングの劣化を防ぐため

上述の通り、漆喰は多少ひび割れや欠けが発生したとしても致命的に屋根の防水性を損ねることはありません。
これは近年の屋根の下地部分およびルーフィング（防水シート）の防水機能向上によるものです。
漆喰にひび割れや欠けが発生したとしても、ルーフィングや下地が雨水の内部侵入を妨げるためすぐに雨漏りに至る可能性は低いです。
ただし漆喰のひび割れや剥がれなどを長期間にわたって放置していると、内部に雨水が侵入し湿った状態が続いたルーフィングや下地の経年劣化が速まります。
屋根内部が劣化してしまうと、修繕工事は大がかりなものとなり工期も費用も膨らむ可能性が高いです。
漆喰の修繕であれば比較的手軽な工事で済むため、早期の段階で修繕を行うことをおすすめします。

屋根全体の美観を損ねるため

漆喰が劣化している状態は美しい瓦屋根の美観を損ねるだけでなく、経年感漂う屋根が悪徳業者のターゲットにされるリスクを高めます。
近年、突然家に訪問してきて「屋根が劣化しているから今すぐ工事をしないと雨漏りする」等の不安を煽る文句で高額工事や粗悪工事の契約を促す悪徳業者が増えています。
そういった悪徳業者は経年感のある住宅を特に狙う傾向にあるため、漆喰の劣化した瓦屋根は狙われやすい傾向にあるのです。
均一に塗られた真っ白な漆喰は非常に美しく、瓦屋根の魅力を底上げします。
適宜修繕の修繕を行うことで、ぜひ美しい瓦屋根を保ってください。

劣化具合が軽度な場合

漆喰の劣化具合が軽度な場合は、既存の漆喰の上から新たな漆喰を塗り重ねることが多いです。
小さなひび割れであれば、上から重ねて補修することで問題を解決できます。

劣化が進行している場合

漆喰の劣化が進行している場合は、既存の漆喰を取り除いて新たに漆喰を塗り直すことが多いです。
複数箇所で漆喰の剥がれが起きている場合や漆喰の大部分が剥がれている場合は、上記のように塗り重ねても根本解決にならない可能性があります。
内側にある葺き土や雨水を吸ってしまい、棟の排水機能が機能していない可能性が高いためです。
また漆喰だけでなく内部の劣化も進行している場合は、棟自体をつくり直す必要がある場合もあります。（棟の取り直し工事）

山本瓦工業による漆喰修繕工事

愛知県豊橋市に拠点を置く山本瓦工業では、漆喰に関する工事は幅広く対応しています。
漆喰を均一に美しく塗る作業は、想像以上に難易度の高い作業です。
山本瓦工業では熟練の職人が細部に至るまでこだわった、丁寧な仕事を提供させていただいています。
漆喰の補修は税込3,300円/m～承っています。
適切な工事内容がわからない場合でも、まずはお気軽にご相談ください。
漆喰工事に関するプランは以下のサイトにて一覧を載せています。
山本瓦工業｜しっくい補修専門店プラン一覧

山本瓦工業による施工事例

山本瓦工業では、漆喰工事の実績を多く抱えています。
施工事例ページでは工事内容はもちろんのこと施工した住宅の築年数や工期なども掲載しているため、ぜひ参考にしてください。
ご自宅のスペックに近いものやご希望工事に似たものを見ていただくと、工事のイメージがつきやすいと思います。

山本瓦工業｜しっくい補修専門店の施工事例

漆喰の修繕について、おすすめプランや施工事例などをまとめたサイトは以下です。
ぜひ併せてご覧ください。

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