太陽光パネルを鳥害から守るために設置する「防鳥ネット」の効果と費用
2024.09.06
コラム
太陽光パネルと鳥の巣
屋根置き型につくられる鳥の巣
太陽光パネルは、大きく分けて2種類あります。
「屋根一体型」と「屋根置き型」です。
簡単に違いを説明すると、屋根一体型は屋根材と一体になっており、屋根置き型はあとから屋根材の上に設置したものです。
本記事でとりあげる【鳥による被害】をより受けやすいのは屋根置き型です。
それは屋根置き型は屋根材の上に架台を設置する必要があり、その架台の上に太陽光パネルを設置することに起因します。
架台とは太陽光パネルを屋根に固定する部材のこと指し、この架台と屋根材の隙間が鳥にとって「巣をつくるのに最適な場所」になってしまうためです。
屋根一体型と屋根置き型については、以下の記事でも紹介しています。
【太陽光パネルについて】屋根一体型太陽光パネルのメリットとデメリット
鳥の巣ができることによるデメリット
鳥の巣ができると、鳥の糞尿によって太陽光パネルや屋根材、雨樋の中が汚される等の被害が生まれます。
糞尿で汚れると見た目に悪いだけでなく衛生上も問題があり、機能面でも劣化が進行します。
また付近の屋根材なども汚した場合、材質によっては錆びなどの原因になる可能性もあり注意が必要です。
また鳥の巣は、それ自体がトラブルを引き起こす可能性もあります。
鳥の巣材が雨水などで雨樋に流されることで、詰まりの原因となることがあるためです。
太陽光パネルにおける鳥による被害については、以下の記事でより詳しく紹介しています。
対策:鳥に巣をつくらせない
太陽光パネルにおける鳥による被害を防ぐためには、鳥に巣をつくらせないよう「防鳥ネット」を設置することが有効です。
鳥獣保護法によって野鳥は保護されているため、巣ができてしまうと簡単には処理できなくなり対策に手間がかかります。(野鳥や卵を勝手に処分してはいけない)
鳥に巣をつくらせないよう、やはり事前に対策を講じることが望ましいです。
しかしすでに巣ができてしまっている場合でも、防鳥ネットは再発防止に十分役立ちます。
防鳥ネットの効果
防鳥ネットとは
防鳥ネットとは、設置することで鳥をよせつけないようにするネットです。
専用のネットを張ることで物理的に鳥が巣をつくる隙間を閉じます。
鳥には帰巣本能があるため、一度巣ができてしまうと仮に撤去してもまた戻ってくる可能性が高いです。
そのため、予防のためにも再発防止のためにも防鳥ネットの設置は有効です。
これから太陽光パネルを設置しようと考えている方は、併せて防鳥ネットも設置することをおすすめします。
設置にあたっての注意
防鳥ネットをご自身で設置しようと考える方もいるかもしれません。
しかし、高所作業は非常に大きな危険が伴うため作業はぜひ専門業者にご依頼ください。
太陽光発電の専門知識を有した屋根工事業者であれば、基本的には対応可能です。
また防鳥ネットの設置は、作業に不備があると効果が半減してしまいます。
ネットの張り方が甘いなど、不備があれば結局またやり直す必要があります。
ネットを張るだけでしょ?と思う方もいるかもしれませんが、専用の金具を取り付ける作業や金具をコーキングで固定する作業などもあります。
固定金具を取り付ける場所を間違えると、太陽光パネルの発電面を破損させてしまうリスクがありますので注意が必要です。
また防鳥ネットを取り付けることでメーカーの保証が受けられなくなることがありますので専門業者に必ずご相談ください。
防鳥ネットの設置費用
山本瓦工業における費用
防鳥ネットの設置費用は屋根の形状や太陽光パネルの大きさなどの諸条件によって変動します。
以下は山本瓦工業における施工事例ですが、足場費用含め16.8万円(税別)。
設置長さ、設置面の数量、屋根材、屋根勾配によって費用が異なりますのでまずは現地調査を見積を依頼してください。
山本瓦工業グループは太陽光発電工事の実績は20年以上あり、地域の専門店として今も多くの設置工事・メンテナンスに携わっております。
一般的な費用はこちらをぜひ参考にしてください。
少しでも節約するために
上記でも触れましたが屋根にまつわる工事は、多くの場合「足場」を設置します。
足場とは仮設の作業床や手すりなどのことです。
もし屋根に関していくつかメンテナンスを検討している場合は、同じ業者に一度に依頼することで足場費用を節約することができます。
複数の工事を分けて行えば、それぞれの工事時に毎回足場を設置して解体する必要があるためです。
まとめ
太陽光パネルの寿命は20~30年程度です。
経年劣化は避けられず、少しずつ劣化し発電量は低下していきます。
発電量を低下させる要因のひとつに、鳥の糞尿による汚れといった被害が挙げられます。
あまりにも被害が酷い場合は、鳥が太陽光パネル付近に巣をつくっている可能性が高いです。
太陽光パネルの隙間は外敵から身を守ることができ鳥が巣をつくる場所として好条件であるため、被害が酷い場合は一度専門業者に屋根の上を確認してもらった方が良いでしょう。
太陽光パネルの表面に汚れが見当たらなくても「太陽光パネルの付近で鳥を良く見かける」「軒樋に藁や枯草などが溜まりやすい」などが気になったら早めにご相談ください。太陽光パネルの下には電流が流れるケーブルが這っており、漏電などでショートした場合に火災になる可能性もゼロではありません。
こういった鳥の巣被害には、防鳥ネットの設置が対策として非常に有効です。
専用のネットを張って物理的に鳥が巣をつくれなくする方法です。
設置に当たっての費用は屋根の形状や太陽光パネルの大きさなどによって変動するため、設置を検討されている方はぜひ見積依頼をしてみてください。
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