【雨樋のデザインについて】住宅印象を加味した素材・色選びをしましょう
2024.09.03
コラム
雨樋とは
雨樋とは、屋根の軒先に取り付けられている雨水の排水設備です。
屋根の上に降った雨水がそのまま地面に落下しないよう、一度雨樋に集約してから側溝や雨水浸透マス、雨水タンク等へ流しています。
ではなぜ雨水を屋根から垂れ流してはいけないのか。
簡単に言うと、外壁や住宅基礎などの劣化を防ぐためです。
住宅の寿命を伸ばすためには、雨樋は必要不可欠な存在です。
雨樋の役割については、メンテナンス方法とともに以下の記事で紹介しています。
ぜひ併せてご覧ください。
雨樋のデザインと住宅の外観印象
雨樋は屋根の軒先に設置するため、選ぶ色や素材によって住宅全体の印象を大きく左右します。
特に色は、外観印象に与える影響が顕著です。
例えば、柔らかい色味の外壁や屋根材を選んだ住宅にブラックやブラウンの雨樋を合わせることで、全体の印象に締まりが出ます。
「雨樋の色はなんでもいいや」とは思わず、ぜひ外壁や屋根材、雨戸の色とのバランスを考えて雨樋のデザインを考えてください。
住宅における自身の好みを知る
雨樋のデザインを決めるうえで、まず大切なことはご自身の好みを知ることです。
外観上、雨樋にどのような役割を求めるのか考えてみてください。
近年では、屋根によく馴染み住宅全体においてあまり存在感を主張しない雨樋デザインが人気です。
その場合は屋根に近しい色や、ベーシックな色を選ぶことをおすすめします。
屋根と一体化するスタイリッシュなデザインの大型雨樋も最近ラインナップが増えております。
反対に、雨樋に個性を与えてあえて屋根から浮いたアクセントになるような雨樋デザインを選ぶ方もいます。
雨樋の素材
塩化ビニル樹脂
定番の雨樋素材のひとつです。
軽量で加工もしやすく、費用も比較的抑えることができます。
色・形の製品バリエーションも豊富です。
ただし他の素材に比べると紫外線などによる劣化が早いため、定期的な交換が欠かせません。
軒樋の芯にスチール(鋼板)が入った商品もあり、夏の強い日差しでも変形しにくく強度も強く、破損や変形のリスクを低減できます。
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板とは、鋼板に亜鉛・アルミニウム・シリコンのメッキ加工を施した金属素材です。
その耐久性の高さとコストパファーマンスの高さから、屋根材に使用されることも多い素材です。
ただし塩化ビニル樹脂と比較すると費用はやや高価です。
ガルバリウム鋼板の雨樋はデザイン性が高く、ハウスメーカーなどの建物で採用されています。
ガルバリウム鋼板の特徴については、以下の記事でより詳しく紹介しています。
銅
瓦屋根の住宅に採用されることの多い素材です。
銅は耐久性が高いうえ、経年劣化も楽しめるという点が大きな特徴です。
銅は経年とともに錆びが発生し、緑青(ろくしょう)という色に変化しますので純和風住宅にマッチします。
錆びが発生するといっても変色=破損に直結するわけではなく、趣として楽しむことのできる素材です。
ただし費用はやや高価です。
銅製雨樋の欠点は長年使用していると穴があくリスクがある点です。
屋根の上に堆積した砂埃が雨水と共に軒樋へ落ち、その箇所が一定しているため摩耗で穴があいてしまうことがあります。
ステンレス
ステンレス製の雨樋は錆びにくく、耐久性に優れている特徴があります。
メンテナンス頻度が少なくメリットも多いですが、価格が高く一般住宅で使用されることは少ないです。
工場や大型店舗など取付位置が高所となり容易にメンテナンス出来ない箇所へ設置する場合に使用されることが多い素材です。
雨樋の色
ブラウン
洋風な住宅にも和風な住宅にも合わせることができ、テイストを問わない色です。
淡いブラウンにすれば優しい印象に、濃いブラウンにすればシックな印象にすることができます。
汚れの目立ちにくい色でもあります。
ブラック
シャープな印象をもたらす色です。
ダークトーンの外壁や屋根に馴染ませたい場合はもちろん、雨樋を住宅の締め色にしたい場合にも適しています。
ホワイト
クリーンで明るい印象をもたらす色です。
合わせる色を問わないため、定番色として人気は根強いです。
雨樋を目立たせたくない方にも選ばれることが多いです。
ただし汚れが目立ちやすいため、清潔感ある外観を維持するためには定期的な掃除を行うことをおすすめします。
グレー
外壁や屋根に馴染ませるために、色を合わせて選ばれることの多い色です。
グレーの濃淡によっても印象は変わります。
またホワイトほどは汚れも目立たないため、暗い色を使いたくないが汚れが目立つのは避けたいという方にもおすすめです。
まとめ
雨樋のデザインは、住宅の外観印象を大きく左右します。
住宅に馴染ませたい場合も、アクセントにしたい場合も、デザイン選びは非常に重要です。
雨樋の素材は、ぜひ見た目だけでなく性能も加味して選んでください。
費用やメンテナンスの手間に影響する部分です。
色に関しては、ご自身のお好みはもちろん外壁や屋根の色とのバランスを加味して、目指す住宅印象に合わせて選んでください。
軒樋と竪樋の色を分けて選ぶことも可能ですので気軽にご相談ください。
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