【屋上・陸屋根「シート防水」の劣化症状と修繕方法】|豊橋市・豊川市で屋根リフォームのことならスマートルーフ
2023.09.01
コラム
1.シート防水とは
シート防水は、アパートやマンション・陸屋根の屋上で採用されていることが多くあります。
屋上にシート状の防水材を敷き詰めて、接着剤や溶接などで固定する方法です。
シート防水は、施工が簡単で、耐久性やメンテナンス性に優れています。シート防水には、合成ゴムや塩化ビニルなどの素材がありますが、それぞれに特徴や適用範囲が異なります。
シート防水には2つの施工方法があり「接着工法」と「機械的固定工法」です。
「接着工法」は下地に接着材を塗りシートを貼りつける工法です。
「機械的固定工法」は 固定ディスクを用いて、防水シートを屋根下地に固定する工法です。
屋上の状況や予算に合わせて、最適なシート防水を選択することが重要です。
シート防水が劣化すると現れる症状としては、シートの膨れや破れ、結合部や端部の剥がれ、水たまりなどがあります。以下、劣化症状をまとめました。
2.シート防水の劣化症状
①シートの膨れ
防水層下の水分が、水蒸気となり蒸発できず膨れが発生する。
②シートの破れ
重量物を落としたり、台風時等の飛来物により傷ついてしまう場合がある。
③シートの結合部や端部の剥がれ
防水層に水分が入り込むと、下地と接着面の劣化が進行し剥がれ等が進行する。
④シートの浮き・めくれ
剥がれや傷が進行し浮きやめくれが発生する。
⑤水が溜まる
シートの浮き等により雨水の流れる勾配が変わり水が溜まる。また土やごみがドレンに詰まり排水に不具合が生じる。
以上5点が「シート防水」での主な症状です。
シート防水が劣化すると、雨漏りなどのリスクがあるため注意が必要です。
3.シート防水の修繕方法
屋上防水シート機械的固定工法/UD工法(固定ディスク先打ち)の施工方法は、次のような手順で行います。
1. 屋上の清掃:既存のシートを剥がし、屋上にあるゴミや埃、砂利などを除去します。
2. 下地処理:屋上のひび割れや穴などを補修します。補修材は、シートとの相性に注意して選びます。下地処理をしっかり行わないと、シートが剥がれたり、雨漏りの原因になったりします。
3. 通気シート(絶縁シート)を敷きディスクを固定します。ディスクは、通気シートと屋上の間に挟み込みます。ディスクは、通気シートに沿って一定の間隔で打ち込みます。
4. シートの張り付け:シートを屋上に広げて位置を決めます。シート同士は重ねて貼ります。重ねる部分には、接着剤やヒートガンなどでしっかりと固定します。シートの端は、屋上の壁や柱に巻き込んで固定します。
5. シートを接合:ディスクの部分をヒーターの熱で接着します。ヒーターは、ディスクとシートの間に差し込みます。ヒーターが赤くなったら、押し付けて溶着します。
6. 役物まわりの処理:ドレンや出隅角入り隅角に成型役物を張り付けます。成型役物は、シートと同じ材質で作られています。成型役物は、接着剤やヒートガンでシートと固定します。
7. 接合端末部のシール:シートと壁や柱との接合部には、防水用のシール材を充填します。シール材は、シートと壁や柱との隙間にしっかりと詰め込みます。
以上が、屋上防水シートの施工方法です。
屋上防水シートは、雨漏りや劣化を防ぐだけでなく、屋上の見た目も良くすることができます。
屋上防水シートの施工は、専門業者に依頼することをおすすめします。
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