屋根の形にも種類がある!屋根の形それぞれの特徴や屋根材との相性を解説!
2024.04.15
コラム
切妻屋根
ベーシックな三角形の屋根
切妻屋根は、イラストでもよく見かけるような三角形の屋根です。
ベーシックなデザインだからこそ、洋風な雰囲気にも和風な雰囲気にも合わせやすいです。
棟がひとつだけでシンプルな形状のため、工事費用も比較的安価に抑えることができます。
また水捌けもよく、複雑な屋根の形と比べると雨漏りが起こりづらいです。
個性を出したい方にとっては、少し物足りなさを感じるかもしれません。
屋根材との相性
切妻屋根は屋根材を選ばない屋根の形です。
瓦やスレート、ガルバリウム鋼板などいずれの屋根材も採用できます。
片流れ屋根
一方向に傾斜した屋根
片流れ屋根は、棟がなく片側に傾斜した屋根です。
スタイリッシュな印象となります。
狭い敷地にも建てやすく、構造がシンプルなため工事費用も抑えることができます。
また屋根面ひとつあたりの面積が広いため、太陽光パネルの設置に最適です。
ただし屋根面が北向きである場合にはこの限りではありません。
注意点として、雨樋の負担が増えることや屋根や外壁が雨風の影響を受けやすいことが挙げられます。
屋根材との相性
比較的様々な屋根材での施工が可能ですが、スレートを用いることが多いです。
画像のようにフラット瓦を採用してもスタイリッシュな屋根に仕上がりますが、屋根材にはそれぞれ屋根勾配ごとの標準流れ長さ(排水能力を保証できる屋根の長さ)が定められていますので事前にチェックが必要です。
スレートの特徴については、以下の記事で詳しく紹介しています。
【スレート屋根ガイド】スレート屋根のメリット・デメリットとメンテナンス
陸屋根
マンションなどで見る平らな屋根
陸屋根は、マンションや屋上のある戸建てなどで見る平らな屋根です。
いわゆる一般的な屋根とは異なり、屋根材は使用せず防水シートや防水層を施工します。
屋上スペースを活用できる点が最大の特徴です。
傾斜がないため水捌けが悪く、定期的に防水のメンテナンス工事を行う必要があります。
基本的には鉄筋コンクリート・鉄骨造の住宅向けの屋根の形です。
太陽光パネルを設置したい場合は、傾斜をつけて設置するための架台が必要となります。
防水工事については、以下の記事にて詳しく紹介しています。
ベランダには防水工事がおすすめ!防水工事を行うメリットと工事内容を紹介
屋根材との相性
一般的な屋根材は使用できません。
シート防水、ウレタン防水、FRP防水などの工法で適切な防水層を施工します。
寄棟屋根
4方向に屋根面のある屋根
寄棟屋根は、切妻屋根にもう2枚屋根面を追加したような屋根です。
切妻屋根は2方向に流れていますが、寄棟屋根は4方向に流れています。
複雑な間取りにも設計しやすい形状が寄棟屋根です。
また外壁すべてが軒先に守られているため、屋根だけでなく外壁も劣化しづらいです。
ただし形状が複雑な分、工事費用は高くなる傾向にあります。
また棟は雨漏りが発生しやすい場所につき、棟の数が多い=雨漏りのリスクも高いと言えます。
屋根材との相性
落ち着いた雰囲気を持つことから、瓦・スレートとの相性が非常に良いです。
ガルバリウム鋼板の横葺きで施工することでスタイリッシュな印象に仕上げることもできます。
逆に立平葺き屋根にはあまり向いていない屋根形状です。
入母屋屋根
伝統的な日本建築の屋根
入母屋屋根は、屋根の切妻屋根と寄棟屋根を合体させたような形状をした屋根です。
伝統的な日本建築の屋根で、瓦特に和瓦の美しさを際立てる形と言われています。
施工の難易度が高く、熟練の職人技術を要する屋根です。
寄棟屋根と同様の理由により、耐久性にも非常に優れ外壁の劣化もしづらいです。
また屋根裏のスペースが広く確保できることから断熱性にも優れています。
ただし今回紹介した中でも最も複雑な形状をしているため、工事費用は高額です。
また棟の数も最も多いため雨漏りなどのリスクを抑えるため、メンテナンスは欠かせません。
屋根材との相性
入母屋屋根は基本的に瓦屋根向きです。
重厚感のある雰囲気は瓦の中でも特に和瓦が最適です。
まとめ
主要な屋根の形をいくつか紹介させていただきましたが、あくまで一部です。
マイナーなものを含めればまだまだ種類があります。
屋根の形は、ご希望の見た目やメンテナンスの手間、費用など様々な条件を加味して選ぶことが大切です。
迷った際はぜひお気軽に専門業者にご相談ください。
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